万博が地獄絵図な件について

ママンが「リニモ乗ってきたー!」と電話をしてきたわけですが、名古屋の中心部から万博会場への最短ルートである地下鉄東山線からリニモへの接続が非常に悪い。招待チケット限定の内覧日ですら乗車まで1時間まちの行列ができたとか。コミケ当日のTWRより大変ですよ? そもそも藤ヶ丘駅というのは東山線の東の終点であり、そこから先はバスで行け!という漢らしさ炸裂のアンドロメダ終着駅であり、あまり大人数をさばく仕様にはなっていない。その上、藤ヶ丘―万博会場をむすぶ常温電導浮上式リニアモーターカーであらせられるところのリニモは、東山線の半分も輸送能力がない。あげく人多杉でストップする始末。環境博をうたって、クルマの利用を制限しようという(この名古屋で!!)からには、それにとってかわるだけの余裕をもったアクセスを設けなければならないはずだったのに、フタを開けてみれば目玉の一つであるリニモを「できるだけ使わないルートできてください」というお間抜けさ。これが名古屋クオリティ。

ところで緑豊かな瀬戸の山々をぶっ壊して会場を確保する予定だったのが、大ブーイングをくらって、仕方なくメインとなった長久手会場。ここはもともと愛知青少年公園という辺鄙な閑静な緑地公園だったのですが、かつてそこには大阪万博に出展されていた「フジパン・ロボット館」が移築されていたのであります。

遠足やサイクリングでこの公園を訪れたことがある名古屋在住の少年だった皆様におかれましては、まず眼にとびこんでくる青と黄色のストライプで彩られた巨大なイモムシのようなロボット館の姿に心躍らせた経験があるのではないでしょうか。

このロボット館の中に展示されていたロボットの数々は、実際のところ機械仕掛けでモニョモニョ動くだけの役立たずな子供だましがほとんどだったのですが、それぞれにユニークな設定が添えられていて、夢に満ちたものでした。今回、トヨタなどが最新のロボットを出展しているので、できることならば新旧ロボット競演!という具合に、かつて子供達に夢を与えたロボットたちと、その子供達が作り上げた“未来の”ロボットを一緒に見ることができれば楽しかっただろうにと思ったりもしたのですが、ロボット館は老朽化を理由に1993年に解体撤去されてしまったのでしたショボーン

いやあ、楽しみだなあ。名古屋デザイン博覧会!(まちがい)