すぎ恵美子さん逝く

90年代の少女コミックで、北川みゆきと共に現在の「性コミ」と揶揄される新條まゆ路線の礎を築いた伝説の少女マンガ家。底抜けにアタマの悪い、いかにも少コミな展開のマンガ(篠原千絵さいとうちほ目当てで読んでいた身としては、そのような表現はいかがなものかと思うけど)は、誌面に欠かせない大切なスパイスでした。最近では、『げっちゅー』のもはや少女マンガの限界を超えたおバカなエロ描写が2chに貼られるAAのネタとして人気を博していたのが記憶に新しいですが、世代的にはやっぱり『♂と♀の方程式』と『くちびるから魔法』です。47歳という若さでお亡くなりになったわけですが、デビューも1977年と早く、画業30周年を迎え、まだまだこれからというところでの夭逝が惜しまれる。